English Style

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

イギリスのカントリーサイドを訪ねた折に小さな村で見つけたtea roomと書かれた看板。ちょうど午後2時を回ったところでちょっと休憩に中に入ると、茅葺の屋根の古いコテージは低い天井にぶらさがるような太い梁、壁には大きな飾り棚があり、古びた味のある銅のジャグや可愛らしいお皿などが並んでいます。暗い室内の奥には、ガーデンに通じる出入り口があり、美しい芝のお庭で子供連れの家族が燦々と降り注ぐ太陽の光を浴びて、休日のひとときを楽しんでいました。夏の間のしんと冷たい暖炉の脇のテーブルで、濃いめのミルクティーを飲み、ハム入りのサンドウィッチと、クリスプスをつまみながら、ゆっくり部屋の中を見回すと、無造作ながらもとてもイギリスらしい居心地良い雰囲気。真鍮製の飾り物やシルバーの蝋燭立ても、さりげなく、でもここしかないというバランスの良い場所に飾られています。おそらく300年以上、いやもっともっと前からここにあるこの小さなコテージは、地元の人たちに愛されながら長い長い時間をかけて、居心地の良い空間になっていったのでしょう。ポートベロの本棚にずいぶん昔からある「English Style」という一冊のずっしりとした本は、久し振りに開いてみると、ちょうどイギリスで見た光景そのままの写真が載っていて、小さなメモ用紙がそのページにはさんでありました。お客様とこんな雰囲気のなかでゆっくりとおしゃべりができる店を、とはさんだメモ用紙。雨模様の週末に、遠くから訪れてくださったお客様との豊かなひとときを楽しく思い浮かべながら、あらためて1ページ1ページ見返してみるのでした。

English Style  Suzanne Slesin & Stafford Cliff Photgographs By Ken Kirkwood

 

広告